【3回阪神】ルミナスエレメント…小平奈由木の注目新馬レポート

ルミナスエレメント
(牡2、栗東・安田隆厩舎)
父:ハービンジャー
母:ルミナスポイント
母父:アグネスタキオン

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身もの大差を付けてレコード勝ちしたハービンジャーが父。重厚なヨーロッパ血脈ながら、昨年のファーストシーズンリーディングサイアーに輝いた。京成杯ではベルーフが初の重賞タイトルを奪取。この世代も優秀な繁殖を集めているだけに、新たなスターが続々と登場するに違いない。

母ルミナスポイント(その父アグネスタキオン)はダートを中心にスプリント戦を5勝。同馬の兄姉にルミナスウイング(現4勝)、ルミナスパレード(現2勝)らがいる。母の姉弟にアコースティクス(ロジユニヴァースの母)、モンローブロンド(ファンタジーSを2着)、ノットアローン(ラジオNIKKEI賞2着)、ランフォルセ(ダイオライト記念など重賞を4勝)、ノーザンリバー(さきたま杯2回など重賞を現6勝)。サンデーサラブレッドクラブに総額4000万円でラインナップされた。
この母系らしく、ノーザンファーム空港でも早くからスピード感あふれる動きを披露していた。4月25日、栗東に入厩。坂路での15-15と並行してゲート練習を進め、5月21日のゲート試験をクリアした。本格的な追い切りへ移行後も順調そのもの。コンパクトな馬体に反し、体力に余裕があり、反応も良好である。

6月14日(日)、阪神の芝1200mでデビュー。ミルコ・デムーロ騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。