【京成杯AH】地力付けたアルマディヴァン「脚の使いどころひとつ」

9日、日曜中山11レース・京成杯AH(G3)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、関屋記念4着のアルマディヴァン(牝5、美浦・高橋文厩舎)は、助手を背に坂路コースで追われ、4F58.1-41.9-27.3-13.9秒をマークした。

【高橋文雅調教師のコメント】
「今日は、馬場が悪いなかでの調教だったので動きの評価はしづらいですけど、時計的にはまずまずだったと思います。この悪い馬場で追い切った反動が出なければ良いですね。前走は、勝負どころでブレーキをかける場面があったことが痛かったですね。だいぶ前にも行けるようになっていますし、全体的にパワーアップしています。血統的にも底力のある母系ですし、成長力を感じます。前走もさほど負けた感じはしませんし、一瞬の脚の使いどころひとつだと思います。改めて期待します」

アルマディヴァン


前走、関屋記念6着のシャイニープリンス(牡5、美浦・栗田博厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F72.8-56.7-42.2-13.9秒をマークした。

【栗田博憲調教師のコメント】
「今日の追い切りでは、馬の反応を見たいと思っていました。すごく良い反応でしたし、動きも文句なしで合格点をあげられます。前走の前は、これまでで一番長いリフレッシュ期間を挟んでいましたし、前走を叩いて状態はグンと良くなっています。

終いに良い脚を使える馬ですし、道中に気持ち良く運べれば良いですね。開幕週の中山で高速馬場になりそうですが、中間の雨で馬場もちょうど良くなってくれるのではないかと思っています」

シャイニープリンス

▲ひと叩きされて上昇気配のシャイニープリンス(奥)



前走、バーデンバーデンC4着のショウナンアチーヴ(牡4、美浦・国枝厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F55.2-40.2-13.6秒をマークした。

【国枝栄調教師のコメント】
「今日の調教を見ても、前走時よりも調教の動きは良かったと思います。まずまずの状態でしょう。前走は、終いに良い脚を使っていましたね。折り合いはそれほど難しくないと思いますし、前走のような競馬が今回マイルで出来ればと思っています」

シャイニープリンス


前走、七夕賞11着のフラアンジェリコ(牡7、美浦・斎藤誠厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F69.6-54.9-40.7-14.2秒をマークした。

【斎藤誠調教師のコメント】
「前走は、福島コースは向いていると思いましたが、出遅れてしまって4コーナーの位置取りも後ろで何も出来ずに終わってしまいました。レース後は放牧に出して、少し体調を落としたこともあってここまで延びましたが、復活してからは順調ですしここを目標に順調にきています。先週の時点では少し太かったのでしっかりやりましたし、それで状態は上がってきたと思います。

今日の追い切りは、馬場が悪くて併せ馬の予定が単走になりましたが、動きに活気がありますし体調は良いと思います。コース条件は良いですけど、開幕週であまり後ろにいると届かないので、上手く立ち回ってほしいですね。田辺騎手は、この馬に対して不器用なイメージを持っているようですが、厩舎サイドとしては何でも出来ると思っているので、その辺りの溝を埋めていきたいと思っています。ハンデは正直1キロ軽いと思っていますし、その利点を生かしたいですね」

フラアンジェリコ