【4回京都】ナディール…小平奈由木の注目新馬レポート

ナディール
(牡2、栗東・中尾秀厩舎)
父:クロフネ
母:シュペリユール
母父:サンデーサイレンス

前7年の総合サイアーランキングでは、5、5、3、2、5、8、9位と抜群の安定度を誇っているクロフネが父。スピード豊かな産駒が多く、芝・ダートを問わずコンスタントに勝ち上がるうえ、フサイチリシャール(朝日杯FS)、スリープレスナイト(スプリンターズS)、カレンチャン(スプリンターズS、高松宮記念)、ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)らのトップクラスを送り出している。

母シュペリユール(その父サンデーサイレンス)は5勝をマーク。その半弟にギュスターヴクライ(阪神大賞典)がいる。同馬の姉兄にイッツスパーブ(2勝)、ナリタハリケーン(現5勝)、ブレイクザポケット(現1勝)ら。祖母が秋華賞やNZT4歳Sなどに勝ち、ジャパンCを2着したファビラスラフインに連なる魅力的なファミリーだ。G1サラブレッドクラブに総額2800万円でラインナップされた。

追分ファーム・リリーバレーにてしっかり基礎固めされ、9月3日、栗東に入厩した。17日のゲート試験を1回でクリアすると、コンスタントに時計をマーク。素直な性格を生かし、順調に態勢が整った。この父ながらフットワークはしなやか。芝向きの軽さが持ち味である。

10月18日(日)、京都の芝1800mに向かう。現在のところ、ジョッキーは調整中。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。