【秋華賞】ルメールも太鼓判「彼女の状態はすごくイイ」

15日、秋華賞(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。トライアルとなるローズSを勝利して挑むタッチングスピーチ(牝3、栗東・石坂厩舎)は、C.ルメール騎手を背に坂路で馬なりで併せ馬。一杯に追われる古馬500万のサンライズアルブルを0.5秒追走し、0.3秒先着を果たす内容。4F53.6-39.3-25.9-12.9秒をマークした。

クラシック初戦となる桜花賞を目指し、チューリップ賞に出走するも9着、オークスに向け賞金加算の為に出走した忘れな草賞では8着に終わり、春のクラシックでは出走が叶わなかった。そこからじっくりと作り込みに入り復帰緒戦となる札幌では、最後方からの競馬で上がり最速を繰り出し優勝。続くトライアルのローズSでは、7番人気ながらもオークス馬を破る快進撃を見せた。

母リッスンはドイツのフィリーズマイル(G1)を勝っている名牝に、父ディープインパクトという超良血。全弟はセレクトセールにて、2億8080万円の値が付いた。 クラシック2戦には間に合わなかったが、最後の1冠を目指し滑り込みを決めた大器は、台風の目として一気に世代の頂点を目指す。


10月18日(日)、京都競馬場で行われる秋華賞(G1)の共同記者会見が栗東トレセンで行われた。
タッチングスピーチ(牝3、栗東・石坂厩舎)に騎乗するC.ルメール騎手の一問一答は以下の通り。

●終いは確実なところが強み

-:タッチングスピーチについて、C.ルメール騎手にお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

C.ルメール騎手:オハヨウゴザイマス。

-:まず、ローズSですが、どんなレースですか?

ル:とても良いレースが出来たと思います。道中、ユタカさん(武豊騎手)の馬の後ろに付けて、ペースも良かったですし、リラックスして走れました。直線ではいい脚を使いましたし、最後はよく走ってくれたと思います。

タッチングスピーチ

今朝の追い切りの様子


-:初めての騎乗でしたが、タッチングスピーチのストロングポイントはどのようなところにありますか?

ル:初めて騎乗しましたが、札幌で良いレースが出来ていましたし、道中はリラックスして、レース後もレース前もリラックスしていました。最後はいい脚を使うので、そういうところがストロングポイントかなと思います。

-:オークス馬に競り勝ったわけですが、あのレースは自信になりますか?

ル:ハイ。もちろん。ミッキークイーンを負かしたというのは自信に繋がると思うのですが、ミッキークイーンは休養明けでしたし、コンディション的には100%の状態ではなかったと思います。秋華賞では100%の状態で出てくると思うので、タッチングスピーチも同じような状態で、前走よりも力の差が縮まってくるので、そういった意味でも自分の馬も走らないといけないなと思います。

●前走よりも前目の位置で

-:今週の調教はどうでしたか?

ル:彼女の状態はすごくよかったです。調教の間も自分から動いていきましたし、疲れもなくてローズSの時と同じような状態で来ていると思います。

-:秋華賞は京都の2000mとなりますが、コースの印象をルメール騎手はどのようにお持ちですか?

ル:コースについては直線が少し短くなるのが違うポイントだと思いますが、札幌で走っているので、インコースになっても心配している点はありません。ペースが重要になってくると思うので、前走は後ろから行きましたが、今回はもう少し前目でレースが出来ればいいなと思います。それも、ペースによると思います。

-:一番のライバルはどの馬になりそうですか?

ル:ミッキークイーンは素晴らしい馬ですね。とても強くてスタミナもあると思います。前走のローズSでは最後方からの競馬で2着にきているという事で、経験を積んで強くなっていると思うので、ミッキークイーンに注目しています。

-:ポジションも近いところで競馬しそうですね。

ル:どのようなポジションになるかはわからないですし、浜中騎手のプランが分からないので、今のところはわかりませんが、すごくいいマッチレースが出来るのではないかなと思います。

-:それでは最後秋華賞に向けて、タッチングスピーチと頑張る気持ちを、出来れば日本語を混じえてお願いします。

ル:え~と、タッチングスピーチはとってもいいチャンスがあります。G1を勝てる馬だから、秋華賞勝ちます。応援して下さい。どうもアリガトウゴザイマス。

C.ルメール騎手

ローズSに引き続き手綱を握るC.ルメール騎手