【みやこS】力強く51秒3リバティ「変わりなく来ている」

4日、日曜京都11レース・みやこS(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、シリウスS2着のダノンリバティ(牡3、栗東・音無厩舎)は、助手を背に坂路で古馬準オープンのミッキーオリビエを0.5秒追走。鞍上がゴーサインを出すとその差はみるみる詰まってゴールでは半馬身ほど先着。タイムは4F51.3-38.0-25.3-13.0秒と水曜日の坂路6位タイの好時計をマークした。

同じ厩舎のリアファルがダートから芝へ矛先を向けて躍進したのとは逆に、こちらは8月のレパードSからダートを使ってオープン特別を勝ち、重賞で2着2回と素質が開花。攻め馬でも力強いフットワークが目立つ。中原助手も「もっと突き放せるかと思いましたが、相手(ミッキーオリビエ)も動く馬ですからね。体調は変わりなくきていますよ。今回は距離も1F短くなるし、斤量も54キロで出れますからね。ええ、条件は良くなるし、チャンスもありそうですね」と初重賞制覇へ意欲十分だ。


前走、白山大賞典5着のソロル(牡5、栗東・中竹厩舎)は、助手が騎乗して2歳未勝利のギャディスと坂路で併せ馬。元々攻め駆けするタイプではなく、馬場が荒れた時間でもあったため、時計は4F55.1-40.0-25.7-13.1秒と地味だが、シッカリとした脚取りでクビ差先着を果たしている。

白鳥調教助手は「時間帯を考えれば時計的には十分でしょう。先週の動きもよかったし、いい状態でレースに臨めそうですね。前走は小回りコースが合わなかった感じ。京都は相性もいいですから。今の賞金では使いたいところに使えない。ここは何とか賞金を加算させておきたい」と力のこもった口ぶり。鞍上にC.ルメール騎手を迎え、2つ目の重賞獲りへ挑む。


平安S15着以来の久々となるアスカノロマン(牡4、栗東・川村厩舎)は、主戦の太宰啓介騎手を背に、CWコースで単走追い。馬なりのまま終いを伸ばして5F68.4-53.3-39.3-12.6秒で追い切りを終えた。

2週連続で追い切りに跨がった太宰騎手は「先週に続いて乗せてもらいましたが、動きは良くなっていましたね。太め感もないし、気配も良くなってきています。あとは競馬に行っての気持ちですね。強い時とモロい時の落差が大きい馬なんで。最後まで気持ちを持続して走らせることができれば、かな、ただ、休み明けにはいいイメージがあるんですよ」とニヤリ。京都は9戦して4勝、2着2回のコース巧者で軽視は禁物かもしれない。

アスカノロマン

▲京都コースは好相性のアスカノロマン