【チャンピオンズC】ルメール自信「これまで通りの競馬に」

11月30日(月)、在日オーストラリア大使館にて【Japan-Australia Horse Racing Forum ~ オーストラリア競馬との共栄をめざして】が開催された。式には2011年のメルボルンC(G1)をドゥーナデンで制し、豪州競馬にもゆかりのあるクリストフ・ルメール騎手も出席。ネットワーキングセッションでは競馬ラボの独占取材に応えてくれた。

話題の中心はやはり週末に控えていたチャンピオンズC(G1)ノンコノユメ(牡3、美浦・加藤征厩舎)について。4連勝中と上位人気が予想されるも、リラックスしたムードで質問に応じると「ここでも十分勝負になるし、特に好きな馬。乗りやすくて、我慢強いところは自分好みだね」とキッパリ。JRA入り後、初の中央G1制覇へ自信を覗かせた。

ただし、先行有利とされる中京のダート。ノンコノユメはデビューから9戦すべてで上がり最速を記録しているとはいえ、追い込み一辺倒の競馬を続けているところも気になるのも事実だ。

「『今回はもっと前で競馬しないのですか?』って聞かれる事もあるけど、彼は気持ちが強いので、こちらがしたいことを無理にさせるよりか、彼のペースで走らせてあげるの一番イイと思っている。末脚は素晴らしいので、これまで通りの競馬になると思うよ」と言及。スタイルを変えずに挑むことを明かしてくれた。

また、次週に迫った阪神ジュベナイルF(G1)だが、2歳路線おいても有力馬を多数抱えており、どの馬の手綱を執ることになるのか、注目も集まった。「今年乗った馬でどの馬に可能性を感じたか?それはサトノクラウン、タッチングスピーチ、リアファル。2歳なら牡馬はサトノダイヤモンド。牝馬ならキャンディバローズ(牝2、栗東・矢作厩舎)とメジャーエンブレム(牝2、美浦・田村厩舎)だね」と同レースに駒を進める2頭の名も挙げた。

そこで、「阪神JFで人気を分け合うであろう、その2頭はどちらが上ですか?」と問うと(メジャーエンブレムに騎乗が決定済み)、「ハハハ。片方は小柄で先行タイプ。もう一方は大柄な馬。比較は難しいよ」とニッコリ。冷静なコメントで交わされてしまったが、来季も期待できる馬を紹介してくれた。今年からJRA所属騎手として日本に腰を据え、実質4月からの騎乗で既に100勝を超える成績をマークと、目を見張る成績を残しているルメール騎手。残りのG1戦線で、そのジャッジが確かなものであったと証明してくれるのか、その手腕に期待したい。

オーストラリア

トークセッションに臨むルメール騎手、ベリー騎手、ジョンソン氏