【朝日杯FS】筋肉モリモリ ライトニング宮本師「自信を持って送り出せる」

16日、日曜阪神11レース・朝日杯FS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。前走、京成杯2歳S1着のボールライトニング(牡2、栗東・宮本厩舎)は、坂路で高倉稜騎手(レースでは蛯名正義騎手が騎乗予定)が騎乗しての単走追い。今週はテンションを上げないことを最優先に、馬なりで4F57.4-41.5-26.2-12.7秒のソフト調整だったが、それでも終いは弾むようなフットワークで坂路を駆け上がった。

デビューから無傷で本番を迎える3頭のうちの1頭。デビュー戦は道中好位追走から、直線外へ持ち出すと鞍上が軽く仕掛けただけで前の馬を楽に捕らえる着差以上の完勝。続く京成杯2歳Sでは長い東京の直線で早めに先頭に立ちながら、そのまま後続を抑え込んで2連勝。レースセンスの良さが光る。

残る無傷の2頭は、母に秋華賞馬を持つエアスピネル、母が日米オークス馬、兄がジャパンC、菊花賞を勝ったリオンディーズという良血だが、このボールライトニングも姉が厩舎に初重賞タイトルをもたらしたデグラーティアという厩舎に縁のある良血。完成度の高さでは2頭に全くヒケは取らない。さらに父のダイワメジャーは先週の阪神JFをメジャーエンブレムで制し、2歳リーディングをほぼ手中に収めている。勢いある父の血と縁のある母の血が厩舎に初G1をもたらすか注目される。



12月20日(日)、阪神競馬場で行われる朝日杯FS(G1)の共同記者会見が栗東トレセンで行われた。
ボールライトニング(牡2、栗東・宮本厩舎)を管理する宮本博調教師の一問一答は以下の通り

●完成度の高さは大きな魅力

-:ここまで中5週、どういうに過ごされましたか?

宮本博調教師:9月4日から厩舎に在厩して、約4カ月間になりますが、ボールライトニングが一番環境のいい下でやっていこうと思っていましたので、テンションを上げないようにだけを考えてやってきました。

-:そのテンションですが、今の状態はどうですか?

宮:先週に(坂路で)52.9、12.0というところをやりましたので、今週の追い切りのテーマとしては、馬にスイッチを入れないようにして、競馬に行ってスイッチが入るような調教ということを考えて、意図的に今日はやりませんでした。

-:そのテンションで今、落ち着いた感じで挑める状態にありますか?

宮:そうですね。

-:前走を見ていると、後ろに迫られてもどんどん伸びる脚を持っていますが、その辺はさらに成長を感じる部分がありますか?

宮:今のままで競馬に行ってくれたらいいです。

-:馬体全体的に見れば、馬体重は大きな変化がないのですが、体つきはどうですか?変わってきていますか?

宮:筋肉モリモリな馬です。

-:その筋肉が走りに繋がっているのですかね?

宮:本当に完成度は高いですね。

-:今回は阪神の1600mですが、ボールライトニングにとってどうでしょうか?

宮:千四が2回で、まだ千六という距離は経験していないのですが、蛯名騎手が競馬が終わった後に「2000mまでは大丈夫」だと言ってくれたので、僕も千六は大丈夫だと思っています。

-:距離が延びる意味では、今後に関しても凄く楽しみですね。

宮:来年に繋がるような競馬をしてほしいですね。

-:改めて彼の一番の魅力はどういったところでしょう?

宮:操縦性があることですね。

-:メンバーもG1ということで強くなりますが、相手関係を踏まえてどういった戦い方をしてほしいですか?

宮:G1になりますと強い馬も何頭か出てくるのは分かっていますし、ボールライトニングよりももっといい良血馬も出てくると思っています。今回レースに向かって、出て行くにあたっては自信を持って送り出せるので、そういった良血馬とどういった戦いをしてくれるか、凄く楽しみにしています。

-:それでは最後に、応援してくれているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

宮:ボールライトニングは今2戦2勝です。3戦3勝になるようにホップ・ステップ・ジャンプと行きたいなと思っていますので、応援よろしくお願いします!