【金鯱賞】馬券率8割超え!? 今年は1頭だけ「G1前哨戦」だから狙える逆転候補

この条件の白百合Sを勝ったフェーングロッテン

この条件の白百合Sを勝ったフェーングロッテン


2017年から3月に施行時期が移動して、大阪杯などG1のステップレースとして生まれ変わった金鯱賞(G2、中京芝2000m)

何となく中京のような直線の長いコースでは、「差し・追い込み有利」というイメージがあるのではないでしょうか。

それは大きな誤解です!

百聞は一見にしかず。現在の時期に移った金鯱賞では過去6年のうち、5回も「4コーナー先頭」の馬が好走しているのをご存知ですか?

▼4コーナー先頭の金鯱賞成績(過去6年)
[2-2-1-1]複勝率83.3%

22年1着 ジャックドール(1人気)
21年1着 ギベオン(10人気)
20年3着 ダイワキャグニー(6人気)
18年2着 サトノノブレス(8人気)
17年2着 ロードヴァンドール(7人気)

昨年、『荒れるには明確な理由がある!「G1前哨戦」だから浮上する爆弾穴馬』の記事で詳しく紹介したとおり、トライアルなどのステップレースでは実績馬ほど、余裕残しの状態で出走することが目立ちます。

多くの場合は次走以降のG1が大目標のため、今回の結果より本番につなげるレースをしがち。レースの流れが遅くても道中は折り合いに専念して、何が何でも勝ちに動かない傾向が散見されるのです。

最低人気の爆穴馬ギベオンが逃げ切った2021年の金鯱賞が典型例。単勝1倍台の断然人気に支持された牝馬3冠馬デアリングタクトは、前半1000m61秒4というスローペースでも勝負所で中団のまま動きませんでした。

また金鯱賞が行われるのは馬場状態が良く、前に行った馬が簡単には止まらない春の中京開幕週。結果としてほぼ毎年4コーナー先頭の馬が好走しているにも関わらず、他馬のマークが甘くなり逃げ粘るシーンが繰り返されています。

そして今年のメンバーで積極策が予想されるのは、前走の中山金杯でも逃げて3着に粘ったフェーングロッテン1頭だけ。5走前には今回と同じ中京芝2000mの白百合Sでも4コーナー先頭の競馬で勝利しており、逃げ残りが多発する金鯱賞だからこそ狙える逆転候補です!