3着エアスピネル ユタカは脱帽も「本番は巻き返したい」

●3月6日(日) 2回中山4日目11R 第53回弥生賞(G2)(芝2000m)

暮れの朝日杯FSでは単勝1.5倍の圧倒的1番人気に推されながら、リオンディーズの鬼脚に屈して2着。今回は2戦2勝のマカヒキにも人気先行を許したデイリー杯2歳Sの覇者エアスピネル(牡3、栗東・笹田厩舎)は、2着リオンディーズから2馬身差の3着と完敗を喫してしまった。

「エンジンが違うというか、ビューンと行っちゃった。負けてる気はしないのに3着。今年は強いなぁ。いいレースをしていて、普通に勝っているレベルなのに…」と武豊騎手は先着を許した2頭に脱帽。道中はリオンディーズをピッタリとマークし、4コーナーでは射程圏に入れていたが、直線では逆に突き放されてしまい、後ろにいたマカヒキにも交わされて、前2頭のマッチレースに加わることが出来なかった。

本番を前に決定的な差にも見えるが、陣営のハートには更に火が付いたようで、笹田和秀調教師は「前半で行きたがりましたが、向正面で落ち着きました。リオンディーズを目標に追い出せ、いいかたちだったのですが。でも、皐月賞に向け、コースを経験できましたし、うまく立て直せれば、この差を詰められる手応えをつかめました」と前向きなコメント。

武豊騎手も「今年のレベルは凄い。前の2頭は強いわ」と敬意を表しながらも、最後に「本番は巻き返したい」とリベンジを誓っていた。皐月賞本番では新たな秘策を練ってくるはずで、このまま引き下がるわけにはいかないところだ。

(笹田和秀調教師)
「前半で行きたがりましたが、向正面で落ち着きました。リオンディーズを目標に追い出せ、いいかたちだったのですが。でも、皐月賞に向け、コースを経験できましたし、うまく立て直せれば、この差を詰められる手応えをつかめましたよ」

弥生賞