【桜花賞】壮絶なデッドヒートを制したのはMデムーロ&ジュエラー!

4月10日(日)、2回阪神6日目11Rで第76回桜花賞(G1)(芝1600m)が行なわれ、M.デムーロ騎手騎乗の3番人気・ジュエラー(牝3、栗東・藤岡健厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:33.4(良)。

2着にはハナ差で2番人気・シンハライト(牝3、栗東・石坂厩舎)、3着には1馬身3/4差で6番人気・アットザシーサイド(牝3、栗東・浅見厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたメジャーエンブレム(牝3、美浦・田村厩舎)は4着に敗れた。

今年も一面に咲き誇る桜をバックにしての先行争い。ハナを切ったのはカトルラポール、2番手にメイショウバーズがつけ、アッラサルーテが3番手。ジープルメリアやラベンダーヴァレイ、ウインファビラスらも先行集団に取り付いていく中、断然人気のメジャーエンブレムはあまりスタートが良くなかったこともあり、今日は5、6番手、馬群の中という位置取りになった。シンハライトは今日は9番手の外で、直後にアットザシーサイド。ジュエラーは後方2番手につけ、今日も直線での末脚勝負に出る。
直線に入るとメジャーエンブレムが馬群の中から抜け出しにかかるが、すぐ外からラベンダーヴァレイが並んでいき、窮屈になるシーンも見られた。その間に一気に脚を伸ばしたのはシンハライト。残り200メートルで先頭に立つと、これにアットザシーサイドも追い込んで2番手に浮上する。しかし大外からジュエラーが鋭く追い上げ前を追い、残り100メートルは完全にシンハライトとの一騎討ち。粘るシンハライト、追うジュエラー、前哨戦よりも更に激しさを増した2頭のデッドヒートは、外のジュエラーがハナ差制してのゴールとなった。

勝ったジュエラーはこれが新馬戦以来となる2勝目。ここ2戦は重賞で2着という惜しい競馬が続いており、前走のチューリップ賞ではシンハライトにハナ差敗れていた。今回はそのハナ差を逆転しての勝利。ヴィクトワールピサ産駒として初のG1制覇で、重賞6勝の姉ワンカラットが手の届かなかったG1タイトルを獲得し、一族悲願のG1制覇にもなった。
馬主は青山洋一氏、生産者は千歳市の社台ファーム。馬名の意味由来は「宝石職人」。

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ジュエラー
(牝3、栗東・藤岡健厩舎)
父:ヴィクトワールピサ
母:バルドウィナ
母父:Pistolet Bleu
通算成績:4戦2勝
重賞勝利:
16年桜花賞(G1)

ジュエラー

ジュエラー

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