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【有馬記念】キタサンブラック仕上げに抜かりなし「何も心配はしていない」
2016/12/21(水)
21日、有馬記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。
前走、ジャパンCで3つ目のG1タイトルを手にしたキタサンブラック(牡4、栗東・清水久厩舎)は、黒岩悠騎手(レースでは武豊騎手が騎乗予定)を背にCWコースで古馬1000万のカープストリーマーと併せ馬。霧のため道中のラップは分からなかったが、力強いフットワークで直線を駆け抜け万全の態勢でグランプリに挑む。
昨年は勝ったゴールドアクターから0.1秒差の3着と悔しい結果に終わったが、1年を経て心身ともに大きくパワーアップ。ジャパンCでは自らレースを造って2馬身半差の圧勝劇を見せた。前走後も順調そのもので、清水久詞調教師も「何も心配はしていない」と自信たっぷり。ここも王者の競馬を披露して年度代表馬のタイトルを確固たるものにしたい。
追い切り後、清水久詞調教師の一問一答は以下の通り。
●前走は師の想像を上回る勝ちっぷり
-:今日は朝もやの中で追い切られましたが、調教の指示、動きをご覧になっていかがでしたでしょうか?
清水久詞調教師:指示は上がり重点ですね。85~6秒でゴール前だけという指示です。動きは全く見えなかったですね。
-:ということは、ある程度先週の段階でほぼ出来上がっているという事でしょうか?
清:そうですね。いい状態でずっと来ていましたので。
-:前走のジャパンCは非常に強い勝ち方でしたが、そこから比べて状態というのはどうでしょう?
清:ほぼ同じ状態で来ていると思いますね。
-:この中間というのは、先生の目から見ていかがでしたでしょうか?
清:何事も心配ないですね。順調に来ています。
-:前走のジャパンCを振り返っていただきたいのですが、強い勝ち方でしたね?
清:想像以上に強かったですね。
-:前半の1000mが1分1秒7というペースで、直線抜け出してという形でしたが、どうご覧になりましたか?
清:ゲートさえしっかり出れば、ああいう形になるだろうと思っていたのですが、1~2コーナーで単騎で行けましたので、あそこで「ヨシヨシ」っていう感じでしたね。1000mは想像以上にゆっくりでしたので、なおいい感じで逃げているなと思いましたね。
-:直線は2馬身半離しましたが、そのあたりはどう見ていらっしゃいますか?
清:直線半ばで外から3頭、4頭来ているのが分かりましたので、どうかなという感じで見ていたのですが、ゴール前でまた突き放した感じで、想像以上に強い競馬をしてくれました。
●充実期を迎え更に進化!
-:先生の目から見て、強いキタサンブラックが「更に」というようなところがおありなんでしょうか?
清:もちろんそうですね。大賞典より更に力を付けている印象でしたね。
-:いよいよ有馬記念です。去年も走っていますが、舞台が中山が2500m。この舞台はどう捕らえていらっしゃいますか?
清:何も心配はしていないです。中山は何回も行っていますしね。
-:相手関係はどう見ていらっしゃいますか?
清:そこはあまり考えないように。3歳も出て来ますし、この馬自身を100の状態に仕上げるのが僕の仕事なので、相手関係はあまり考えないようにしています。
-:枠順抽選会も行われますが、希望の枠は?
清:希望はよく聞かれるのですが、そう聞かれるとやっぱり内めの方がいいですね。
-:ファン投票1位。13万票を超える得票数の人気となりました。宝塚記念、有馬記念ファン投票1位で迎えるこのグランプリレースに向けてファンの皆さんにメッセージをお願いします。
清:非常にありがたい支持をいただきまして感謝しかないですね。それだけ応援していただいていますので、期待に応えられるようにいい結果を出したいと思います。
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