第三の馬とは言わせない! レイデオロが高らかにクラシックへ名乗り!!

●12月25日(日) 5回中山9日目9R 第33回ホープフルS(G1)(芝2000m)

G2ながら1着賞金はG1の朝日杯FSの7000万円に迫る6700万円。舞台は皐月賞と同じ中山の2000mで、現在G1への昇格を申請中と今後は新たな2歳王者決定戦に装いを変えようとしているホープフルS。素質馬が揃った一戦は単勝オッズ1.5倍、圧倒的な1番人気に支持されたレイデオロ(牡2、美浦・藤沢和厩舎)がデビューから無傷の3連勝。高らかに来春のクラシックへ名乗りを上げた。

押してハナを奪ったニシノアップルパイが作ったペースは力の要る馬場にしては速い前半1000m60.3秒。この流れにレイデオロは慌てず急がずジックリと後方に待機。直線入口まで馬の行く気に任せて迎えた最後の直線。苦しくなった先行馬を捌いて前が開くと、そこからは一気の伸びで先頭。内で追いすがるマイネルスフェーンをねじ伏せてゆうゆうとゴールした。

文句なしの競馬に手綱をとったC.ルメール騎手も「競馬が上手。新馬、前走とだんだん良くなり、相手が強くなっても楽に勝ってしまう。きょうも能力を発揮できた。すばらしい馬だし、2400mでもやれるよ」と来年の活躍に太鼓判を押す。

管理する藤沢和雄厩舎は阪神JFをソウルスターリング、朝日杯FSをサトノアレスで制し、2歳重賞を3連勝で締めくくり。名門厩舎が完全復活をアピールした。牡馬、牝馬それぞれに有力候補を擁して2017年のクラシック戦線に挑む。