【東京新聞杯】ブラックスピネル一番時計「こんなに速いのは見たことがない」

1日、東京新聞杯(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、京都金杯2着のブラックスピネル(牡4、栗東・音無厩舎)は、初コンビを組むM.デムーロ騎手が跨がって坂路へ。音無秀孝調教師の「可愛がりすぎると太るタイプ。びっしりやって」という指示どおりに前半から積極的に速いラップを刻み、ラストもハードに気合を付けられると、併せた古馬1000万のセネッティを4馬身近く置き去りに。自己ベストを大きく更新する4F49.8-36.9-24.7-12.5秒の好時計を叩き出した。

この動きにデムーロ騎手が「速かった。こんなに速いのは見たことがない。レースでは跨っていないけど、本当にいい馬です」と大絶賛すれば、師も「これだけ動いているということは〝走れる〟という状態なんでしょうね」とデキの良さに目を細める。

「富士Sは外枠であのスローペース。悪い事が重なった競馬だったし、参考外でしょう。京都金杯より強いメンバーかと思いますが、そんなに力の差はないと思います」と師のトーンは上がるばかり。ここ一番に強い鞍上を味方に悲願の重賞初Vを狙う。