【皐月賞】スワーヴリチャード四位「クラシックを意識させてくれている」

12日、皐月賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、共同通信杯1着のスワーヴリチャード(牡3、栗東・庄野厩舎)は、古馬500万のウォーターレスターを2秒近く前に置いてスタート。馬の行く気に任せて徐々にペースを上げ、直線で軽く仕掛けると鋭く反応してゴールではクビ差先着。6F81.6-64.7-50.3-37.5-12.3秒で最終追い切りを終えた。

先週に続いて、この最終追い切りでも手綱をとった四位洋文騎手は「いい感じでフィニッシュできた」と背中から伝わる好感触にかなりの手応えを掴んだ様子で、「新馬からずっといい感じで来て、クラシックを意識させてくれているので、ここも頑張ってもらいたい」と大きな期待を寄せる。

先週は桜花賞が初G1勝利だった池添騎手が2度目の桜花賞制覇。四位騎手の初G1制覇は1996年の皐月賞(イシノサンデー)で、その流れを引き継ぐことが出来るかも興味深いところだ。


追い切り後、四位洋文騎手の一問一答は以下の通り。

●予定通りのローテーションで申し分ない仕上がり

-:いよいよ皐月賞ウイークを迎えますが、ここまで4戦全ての手綱をとっていらっしゃいます。「レースに乗る毎に競馬を覚えている」と、そんな話もされているとのことですが、4戦を振り返っていただけますか?

四位洋文騎手:期待の大きな馬だったのでね。新馬戦は勝てなかったのですが、、その後は勝ってもらって、東京で重賞を2回使いましたが、前走に関しては、いい内容で勝てましたし、満足しています。

-:前走の共同通信杯は内で脚を溜めて、2着争いは横に広がる中、1頭抜け出て余裕があるように見えました。

四:なるべく負担をかけないで勝ちたかったレースなので、良かったです。

-:この馬のいいところ、四位騎手はどのように捉えていらっしゃいますか?

四:非常にパワフルですし、最後の直線はいい脚で来てくれるので、その辺は頼もしいなと思っています。

-:そして調教に関してですが、今日、Cウッドで大きく追走する形で、最後はクビ差先着でした。どのような指示、手応えだったでしょうか?

四:先週は割と一杯にやって、今週は輸送もありますし、なるべく負担をかけないで。いい感じで前の馬を追走して、終いも馬なりでいい感じでフィニッシュできたので良かったと思います。

-:2カ月ほど間隔が空きますけども、共同通信杯から皐月賞というのは非常に好走率の高いレースです。休み明けの分というのも全く感じない?

四:そうですね。元々予定していたローテーションですし、そこを勝ってジックリ調教を出来ているので、いい感じで来ていると思います。

-:今回が初めての中山となりますが、中山の2000mはこの馬にとっていかがでしょうか?

四:中山の皐月賞というと、どうしてもゴチャつくというか、東京とは流れも違いますし、スワーヴリチャード自身まだそんなに器用さがないので、どちらかといえば東京の広い競馬場の方が競馬はしやすい思いますけど、今週は頭数も多いですし、何とか自分で上手に乗ってうまく捌ければ十分チャンスはあると思います。

●新馬から競馬を教え込んで挑むクラシック初戦

-:枠順に関しては出てみないと分からないところがあると思いますが、こういう枠ならレースがしやすいなというのは現時点でありますか?

四:いや、そこはまだ考えていないですけど、一緒に戦ったことがない馬がほとんどで、今回はG1ですから甘くはないでしょうし、周りも強い馬ばかりなのでね。春は皐月賞とダービーという予定なので、ダービーに向けて当然ここでもいいレースをしてもらわないと困りますし、僕もこの馬に期待しています。

-:相手関係でいいますと、ファンディーナという相手もいますけども、いかがですか?

四:本当に強い馬ばかりなのでね。いろいろ作戦を練って、当日なるべくいい馬場でやりたいなというのが願いですね。

-:渋った馬場になると嫌だなという印象がある?

四:やっぱり、どうせなら良馬場でやりたいですね。

-:新馬から全て手綱をとった馬でのクラシック挑戦というのは、やはり思うところがあるのかなと感じるのですが?

四:みんなが期待する中、新馬からずっといい感じで来て、クラシックを意識させてくれているので、ここも頑張ってもらいたいなと思います。

-:たくさんのファンがスワーヴリチャードの走りに期待をしています。抱負をお願いします。

四:強い馬もいっぱいいますけども、僕の馬も頑張れると思うので、皆さんに応援してもらいたいなと思います。