【オークス】久々の樫制覇へ武豊「チャンスある馬で勝ちを意識」

リスグラシュー

17日、オークス(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走の桜花賞では直線猛然と追い込み2着に入ったリスグラシュー(牝3、栗東・矢作厩舎)。ここまで、6戦して馬券内を外さない非凡な能力は世代屈指。鋭い末脚を武器にG1初戴冠を目指す。

最終追い切りは、CWコースを単走で行った。坂井瑠星騎手(レースでは武豊騎手が騎乗)を背に半マイルでの調整。終い重点の内容は4F52.3-38.7-12.4秒で駆け抜けた。

これまではすべて坂路中心で調整を行っており、CWで追いきったのは今回が初めて。1週前には坂路でオープン馬のタイセイサミットを併せ馬の相手に、武豊騎手が騎乗して一杯に追われ、0.1秒追走から52.2-12.8秒で同入した。初距離となる2400mの舞台をどう攻略するか、中心的1頭として注目だ。


追い切り後、リスグラシュー(牝3、栗東・矢作厩舎)に騎乗する武豊騎手の一問一答は以下の通り。

●桜花賞の時も良かったが、いい状態で挑めるオークス

-:前走の桜花賞を振り返って頂きたいのですが、惜しい競馬でした、

武豊騎手:2着でよく頑張ってくれたんですけど、惜しかったですね。

-:終いの伸びは一番目立っていましたね。

武:最後、ゴール前はよく伸びてくれましたね。

-:勝負どころで少し、1着馬、3着に離されたのがとレース後にお話されていました。

武:勝ち馬の真後ろでレースしていたのですが、直線向いた時に離されてしまって、その差が最後まで逆転出来ませんでしたね。

リスグラシュー

-:現状のマイル適性の差が出てしまったという事でしょうか。

武:わからないですけど、桜花賞に関してはたまたま4角で少しモタついてしまいましたね。

-:チューリップ賞の時に「この内容ならば」と、ある程度手応えを感じて臨まれたと聞きましたが、そのイメージ通り状態の上昇カーブは描かれていたのでしょうか。

武:チューリップ賞前よりは、桜花賞前の方が、調教の動きがよかったので、状態は良くなっているなと思っていました。

-:それからですが、オークスに向けて1週前の追切に武騎手は騎乗されましたが、動きはどんな感じだったでしょうか。

武:先週乗ったのですが、いい動きをしていましたし、状態としてはいい感じだなと思いました。

-:桜花賞の時よりも更に状態はアップしていると見ていいでしょうか。

武:どうでしょうね。桜花賞も良かったですからね。同じような感じだと思います。

-:今回は阪神のマイルから東京の2400mという事になりますが、このコースについて、この馬にとってはいかがでしょうか。

武:東京コースは実際に一度走って勝っているように、東京は合っていると思いますね。距離はちょっとやってみないとわからないというか、ほとんどの馬がそうだと思うのですが、未知の距離なので、なんとも云えないですけど、悪くはないかなと思います。

-:これまでマイルのレースが続いていたのですが、その時もマイルよりも距離があった方がいいと、矢作調教師もお話されていたのですが、2400mというのはベストではないという感じでしょうか。

武:ほとんどの馬がそうだと思いますよ。ただ、オークスはよく距離適性というか、関係なしで走る馬もいますしね。今までのレース内容からすると、距離が伸びる事は特にマイナスになる事はないと思いますね。

-:コースの経験もあって、前走で雨の湿った馬場を克服して結果を出しています。特に注文をつける部分はないのかなと思うのですが、乗られている武騎手からみていかがですか。

武:そんなに乗り難しい馬ではないですが、ただスタートは上手ではないですね。折り合いは問題ないですが、レース当日のイレ込みは心配ですね。

リスグラシュー

-:東京の芝のコンディションなのですが、先週日曜のレースを見ていると、各ジョッキーかなり内を空けている印象を受けたのですが、現在のコンディションはどんな感じでしょう。

武:先週は相当雨が降って日曜にも残っていたのでね。ただ、今週は天気予報を見ると雨はなさそうなので。内の方は傷んでいますね。

-:武騎手にとっても久々のオークス制覇見えてくるのではないかなと思うのですが、その辺りはいかがでしょう。

武:久しくオークスは勝っていないですから、チャンスのある馬で挑めるので、十分勝ちを意識出来る馬だと思いますし、この馬自身G1レース2度出て、2着、2着ですからなんとかここでG1ホースにしてあげたいなという気持ちが強いです。