【安田記念】最強マイラー目指してアーモンドアイ「マイルも十分こなせる」と国枝師

アーモンドアイ

29日、安田記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、ドバイターフ1着のアーモンドアイ(牝4、美浦・国枝厩舎)は、C.ルメール騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F82.3-66.3-51.3-37.6-12.3秒をマークした。

【国枝栄調教師のコメント】
「1週前追い切りは馬なりで楽に動いていましたし、最終追い切りは終いを少し伸ばすようにやりました。スムーズな反応を見せてくれましたし、申し分のない内容でした。随分と落ち着いているなという感じですし、精神面の成長が見られます。ドバイに遠征したときは思ったより向こうの滞在条件が良くて快適に過ごせたので、特に気になるところはありませんでした。輸送も上手くクリアしてくれましたし、調整もだいたい上手くいって体調については何ら心配しなくていいかと思っています。今回は東京マイルに替わりますが、東京は広いですしマイルも十分こなせるのではないかと思っています。

ゲートについては万全とは言えませんが、駐立の練習をしてきていますし対応できるのではないかと思っています。今の東京コースは時計が速過ぎる感じで、全体的に早め早めの競馬になっているのでスタートが重要になると思います。ジャパンカップをレコード勝ちしていますし、速い馬場自体は大丈夫かと思います。今回はまた一段と強力なメンバーが揃いますし、よりスピードがある馬も出てくるので、油断はできないと思っています。去年は良い競馬をして年度代表馬に選ばれました。今年は海外でも良い走りをしてくれましたし、今回も期待に応えたいと思っています」

【ルメール騎手のコメント】
「最終追い切りは3頭併せでやりましたが、直線で良い加速をしてくれました。1週前追い切りにも乗りましたが、段々とパワーアップしてきて今回はだいたいトップコンディションになりました。去年のジャパンカップの頃と比べてフットワークが良くなってスムーズに伸びていますし、もう少し速い加速ができます。これまでほとんどパーフェクトな成績を残してきて今回は安田記念でマイルに挑戦しますが、彼女のコンディションは良いので勝つ自信があります。桜花賞以来のマイルも問題ないと思います。ドバイでは1800でスピードを見せてくれましたし、道中はずっと良い感じで直線に向くと切れ味でハナに楽に立てました。東京マイルはちょうど良いコースだと思います。ダノンプレミアムは多分1番強いですし、モズアスコットは去年の勝ち馬、ステルヴィオもG1を勝っていて今回はすごく強いメンバーが揃っていますが、アーモンドアイはジャパンカップやドバイで能力を発揮してくれたので全く心配していません。

彼女は前からでも後ろからでも、どの位置にも行けることはすごく良いですね。良いスタートを切れれば、冷静に走れば最後はすごく良い脚を使ってくれます。3歳の頃はたまに出遅れていたのでスタートはいつも気を付けていますが、ジャパンカップもドバイも良いスタートを切れました。ゲートの中でリラックスしていれば、絶対に良いスタートを切れます。自分自身は騎乗停止で3週間レースに乗ることができず、残念でした。改めて競馬場でレースができることが嬉しいです。この期間でリフレッシュできましたし、また勝ち続けたいです。リーディングは出遅れてしまいましたが、また頑張りたいです。安田記念はスーパーホースが出てスーパーレースになったので、皆さん楽しんでください」


サクラアンプルール

前走、日経賞3着のサクラアンプルール(牡8、美浦・金成厩舎)は、横山典弘騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F86.7-70.3-54.9-40.3-12.9秒をマークした。

【金成貴史調教師のコメント】
「最終追い切りでもまずまずの動きを見せていましたし、状態は良いと思います。マイルに短縮したことで周りの人たちから距離についてよく聞かれますが、元々スタートが良い馬ですし距離短縮も気にしていません。G1でこのメンバー相手にどこまでやれるかですね」


ロードクエスト

前走、京王杯SC12着のロードクエスト(牡6、美浦・小島茂厩舎)は、石川裕紀人騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F55.9-41.1-13.7秒をマークした。

【小島茂之調教師のコメント】
「最終追い切りは、自然とグーッと上がっていうのはいいけど一気にシャーッとは行かないように、と指示をしました。まだ全体的な動きをビデオで確認していませんが、恐らく思っていた通りの追い切りができたかと思います。ジョッキーも、ハミのかけ方が分かってきたと話していました。さすがにG1で強いメンバーがいますし、一発狙うとはなかなか言えませんが、馬の状態は間違いなくここ最近では1番良いかと思っています。

本来ならダクも踏めないくらいの硬さがあるタイプですが、硬くなる筋肉をお金をかけてケアをさせてもらっているので、柔らか味のある体をしています。追い切りの後に変わってくるタイプなので、木曜、金曜がカギになるかと思っています。追い切り内容が良くないとガタガタになってしまいますが、追い切りが上手くいけばグンと良くなってきます。現状では終いを生かす形の競馬を想定していますが、レース当日の馬場状態などを考えて作戦を決めていこうと思っています」