【安田記念】インディチャンプがG1初挑戦で2強を撃破! アーモンドアイ3着 ダノンプレミアム16着

インディチャンプ

6月2日(日)、3回東京2日目11Rで第69回安田記念(G1)(芝1600m)が行なわれ、福永祐一騎手騎乗の4番人気・インディチャンプ(牡4、栗東・音無厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:30.9(良)。

2着にはクビ差で3番人気・アエロリット(牝5、美浦・菊沢厩舎)、3着にはハナ差で1番人気・アーモンドアイ(牝4、美浦・国枝厩舎)が続いて入線した。

人気の一角、ダノンプレミアムがスタートでゴチャついて後方からの競馬となる波乱のスタート。アエロリットがマイペースの逃げを打ち、グァンチャーレが2番手。インディチャンプは好位のインに付け、ダノンプレミアム、アーモンドアイは中団やや後ろのポジション。アエロリットとグァンチャーレが後方を少し離して直線へ。
前の2頭の脚色がなかなか衰えず、アエロリットが押し切るかに見えたが、馬場の真ん中からインディチャンプ、外からアーモンドアイが猛追。3頭が並ぶようにゴールへ入ったが、インディチャンプがクビ差アエロリットを抑えてG1初制覇。アーモンドアイは猛追及ばず3着で、ダノンプレミアムは最下位の16着。入線後、川田将雅騎手は下馬している。

勝ったインディチャンプは、おじにクイーンエリザベス2世Cを勝ったネオリアリズム、3歳で安田記念を制したリアルインパクトがいる血統で、重賞は同じ舞台で行われた東京新聞杯に続く2勝目。デビューから非凡な末脚を見せて2連勝を飾るなど、G1路線での活躍も期待されたが、アーリントンC4着のあとは条件クラスで着実に力を蓄え、3連勝で東京新聞杯を勝利。G1初挑戦となったここで見事に2強を撃破してみせた。
馬主は有限会社シルクレーシング、生産者は安平町のノーザンファーム

【福永祐一騎手のコメント】
「前走と比べていい意味でガスが抜けた雰囲気。跨った感覚が違いました。馬の成長と共に階段を登ってくれてきた馬。コンディションも良く、前走辺りから成長も感じていました。

(以前と変わったのは)バネです。瞬発力といっても、色々なタイプがあると思うんです。一瞬の脚を持っている馬で、こういう武器を持っていれば、大きい舞台でもやれると経験則の中で感じていました。

末脚は馬が持って産まれたもので、磨いていかないと光らない。そのためには、そういう末脚を活かす競馬をしていかないといけません。溜めるポジションで、溜める競馬をしていって、ちょっとずつ段階を踏んでいかないといけませんからね。以前のインディチャンプなら、今日のような位置からでは、末脚を活かせなかったと思います。こういう舞台で通用するには、ずっとコンビを組ませてもらってきたお陰だと思いますし、結果を出すことができて良かったです。

(作戦は)昨日の夜、決めました。枠の並びが重要ですし、一番の鍵はスタート。今日は出遅れてもおかしくない体勢でしたし、前回の方がスタートは良かったほどです。前回もいいポジションをとって競馬ができたことが、今日の競馬にも繋がったと思います。1頭になると遊ぶ面がある馬。上手く脚が溜まり、右斜めにいたダノンプレミアムを外から交わせて、それ以降はアエロリットがいて、驚くほど冷静に乗れましたね。今日は勝てそうだなと思いました。

(今日の作戦については)パドックで先生に違ったことを言われないか心配していました(会見場の報道陣も一同笑い)。前走辺りから馬体も良くなっていましたし、先生もまだ成長の余地を感じているようなら、まだまだ楽しみです。距離はもう1Fくらいはこなせそうですね。

(秋はマイルチャンピオンシップが目標とのことだが)右回りは内にモタれる面のある馬です。それは利き足も影響しているのでしょうけれど、弱点を克服できればいいですね。常にG1では1着を目指した競馬を心がけていますし、今日は強い馬がいた中で、厳しい立場であったことは事実です。その中で、自分の出した答えを実行することが出来て何よりです。キャリアの浅い馬ですし、まだまだこれから走り続けますし、成長の余地があるとみられている通りに成長できれば、可能性は限りなく広がります。まだまだ大きなタイトルをとれるよう頑張っていきたいです」

【音無秀孝調教師のコメント】
「めちゃくちゃ嬉しいですね。これだけのメンバーですし、恥ずかしくないレースをしてくれればと思っていました。今日は装鞍所で検量した際、馬体重が前走と変わっておらず、アレっと思いました。それでも前回よりもしっかり調教は積んだので、中身が変わっていたのでしょうね。体を見たら、はちきれんばかりのいい状態でした。

今日は折り合えば弾けると思っていましたが、スタートが決まって、好位で折り合ってくれていましたね。福永君も『4~5番手のインで乗りたい』ということで、レースは有言実行でしたよ。レースはゴール前で観ていました。外は届いていないことはわかったのですが、内も頑張っていたので、分からなかったですね。スローの映像をみて、勝ったと確認できました。

今後はオーナーと協議した上で決まると思いますが、マイルにこだわっていくと思います。前哨戦が毎日王冠や距離が異なる可能性はあると思います。前走以降も2週くらいの放牧でよくなってきましたし、秋にはまた違った形でいい馬になってくると思います。マイルチャンピオンシップが目標になると思いますし、まだまだ良くなるインディチャンプを是非みてほしいです」

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  • インディチャンプ
  • (牡4、栗東・音無厩舎)
  • 父:ステイゴールド
  • 母:ウィルパワー
  • 母父:キングカメハメハ
  • 通算成績:10戦6勝
  • 重賞勝利:
  • 19年安田記念(G1)
  • 19年東京新聞杯(G3)

インディチャンプ
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