【スワンS】前走は明確な敗因あり!警戒したいインダストリアの逆襲!

京成杯AH7着から巻き返しを狙うインダストリア

京成杯AH7着から巻き返しを狙うインダストリア


■スワンS
インダストリア
宮田敬介調教師

——前走の京成杯オータムハンデは7着でした。レース内容を振り返ってください。

宮田調教師(以下、宮):前走の前はツメの不安が出たり一頓挫二頓挫あって立ち上げが遅くなったことで、乗り込み量が少し足りない感じがありましたし、暑さも影響したかと思います。

普段は追い切りでもうなるくらいの勢いで走るのに、前走の前は妙に折り合いがつきやすかったり、態勢は整えましたが本当に良い頃と比べるともうひとつだったのかもしれません。レース前の返し馬でもノンビリとハッキングをしていて自分からハミを取っていく感じではなかったですし、馬にとっては可哀想な競馬になってしまいました。

——今回スワンステークスを選択した意図は。

宮:前走の走りだけ見ると1400では忙しいかなと思いますが、前走はこの馬本来の走りが出来ていませんでしたからね。スワンステークスだけを見ると結構差しが決まっていますし、この馬本来の走りが出来れば一発があってもいいのではないかと思って挑戦することにしました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

宮:前走後は3週間くらい放牧に出して、ここを目標に帰厩しました。前走前に体を触ったら柔らかかったですけど、競馬を使って背腰に良い意味での硬さが出てきたように体調は上向いています。涼しくなって馬も元気一杯ですし、この馬らしい前進気勢を見せています。

——10/18(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

宮:時計は65秒前後くらいで、しっかりやろうと思っていました。前の併せ馬を見ながら自分のタイミングで並びかけていく予定でしたが、3コーナー過ぎ辺りで馬が行く気になって早めに前の併せ馬を交わして1頭になってしまった分、ラスト1ハロンくらいは馬が遊んでしまいました。ただ時計にもしっかり負荷をかけられましたし、良い1週前追い切りが出来たと思います。

——初の関西圏への参戦になりますが、輸送も含めて京都1400という舞台適性への見通しをお願いします。

宮:輸送に関しては何とも言えませんが、現時点では少し早めに輸送して木曜日辺りに栗東で調整してから臨むプランも考えています。前走はゲートの中で動いて出遅れてしまったので、どこの舞台であってもまずはスタートをスムーズに決めてもらいたいです。今回は馬の前進気勢も旺盛ですし、中団で流れに乗れれば良い競馬をしてくれるのではないかと思っています。

——レースへの意気込みをお願いします。

宮:春は良い形で重賞を勝たせてもらいましたが、目標としていた安田記念には使えませんでした。秋こそはと思って臨んだ前走は、人気をしていたのに負けてしまって申し訳ないと思います。ただ今回勝ち切ることが出来れば、またマイルチャンピオンシップを目指そうという話も出るかと思いますし、良い形でリスタート出来ればと思っています。