過去10年攻略データ

1952年に東京芝1800mの重賞として創設。1958年に中山へ開催場が移り、同時に「皐月賞トライアル」の副称が付けられた。過去の勝ち馬にはシンザン、ナリタブライアン、オルフェーヴルといった3冠馬やハイセイコー、テンポイント、最近ではキタサンブラックといった時代を彩ったスターホースが名を連ねている。本番より1F短い距離で行われるのも面白いポイントで、牡馬クラシックを占う注目の一戦をデータから紐解きたい。(11年は阪神競馬場で施行)

好走ローテは様々!

[前走レース]重賞あり、平場ありと好走馬のローテーションはバラエティに富んでいるが、出走頭数から王道といえるのが、暮れの朝日杯FSを経て春初戦を迎える馬。12頭で(2.1.3.6)と複勝率50%。ただし、人気サイドが多く、更にいえば、着順が人気を上回ったのが11年5番人気4着のグランプリボスと同年18番人気17着のタガノロックオン2頭だけ。配当の妙味はない。その他では出走頭数が少ない中、きさらぎ賞、あすなろ賞、フリージア賞に注目。一方で京成杯からは10頭全て馬券圏外に去っており、未勝利を勝って即挑戦した馬も9頭全て圏外に去っている。

前走レース別成績
レース名 成績 勝率 連対率 複勝率
朝日杯FS2-1-3-616.7%25.0%50.0%
500万下2-1-0-818.2%27.3%27.3%
共同通信杯1-3-0-155.3%21.1%21.1%
きさらぎ賞1-1-1-316.7%33.3%50.0%
あすなろ賞1-1-0-225.0%50.0%50.0%
若竹賞1-0-0-233.3%33.3%33.3%
若駒S1-0-0-420.0%20.0%20.0%
ラジオNIKKEI杯2歳S1-0-0-233.3%33.3%33.3%
フリージア賞0-1-1-10.0%33.3%66.7%
こぶし賞0-1-0-10.0%50.0%50.0%
ひいらぎ賞0-1-0-00.0%100.0%100.0%
セントポーリア賞0-0-2-50.0%0.0%28.6%
ホープフルS(G2)0-0-1-00.0%0.0%100.0%
ジュニアC0-0-1-00.0%0.0%100.0%
アルメリア賞0-0-1-00.0%0.0%100.0%
京成杯0-0-0-100.0%0.0%0.0%
未勝利0-0-0-90.0%0.0%0.0%

前走着順別成績
前走着順 着別度数
前走1着6-7-3-48
前走2着1-1-6-13
前走3着3-0-0-3
前走4着0-1-1-7
前走5着0-1-0-11
前走6~9着0-0-0-16
前走10着~0-0-0-13

過去10年注目データ

[前走着順]同じ皐月賞トライアルである弥生賞も前走勝ち馬が強いレースだったが、こちらも過去10年で連勝を果たした馬が6頭。勝ち馬はいずれも前走3着以内で、しっかりと結果を残してこの一戦に臨んでいた。サンプルは少ないが2着馬より3着馬の勝鞍が多いのは要チェック。弥生賞同様、大敗からの巻き返しは至難の業で、前走が掲示板から外れて複勝圏に入った馬は1頭もいない。

[枠順]勝ち馬を見ると1~3枠の馬で6勝。内が断然有利なのかというと、6枠、8枠も2勝していて、2着は4枠が4回と偏りが出ている。アベレージを見ると5枠と7枠が不振。
馬番別で馬券絡みがないのは「11」「13」と「16」から「18」の4つ。「17」「18」は阪神で行われた1回のみ。

[脚質]中山の小回りとあって、4角先頭の馬が2勝している一方、皐月賞の出走権をかけて前が激しくなるのか、中団からの差し切りも度々見られる。ただし、4角10番手以下からの直線一気は難しく、連対はゼロ。ある程度柔軟な脚質が求められる。

安定と見るか、取りこぼしと見るか…

1番人気は複勝率90%で、その内訳は(4.3.2.1)。唯一の着外は17年4着のサトノアレスで、全ての馬が掲示板には上がっている。これを安定と見るか、取りこぼしと見るかで馬券の組み立ては大きく変わってきそう。勝ち馬はいずれも5番人気以内。大敗からの巻き返しがほとんどないレースで、勝ち馬は比較的人気サイドに収まっている。
2ケタ人気で馬券絡みを果たした馬は3頭。いずれもマイル以上の距離で新馬勝ちのキャリアを持っていた。

人気順別成績
人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気4-3-2-140.0%70.0%90.0%
2番人気1-1-2-610.0%20.0%40.0%
3番人気2-2-0-620.0%40.0%40.0%
4番人気1-1-1-710.0%20.0%30.0%
5番人気2-1-0-720.0%30.0%30.0%
6~9番人気0-1-3-360.0%2.5%10.0%
10番人気~0-1-2-480.0%2.0%5.9%

プラスαデータ

外国人ジョッキーに要注意!

関東馬71頭に対して関西馬が68頭と、関西馬も多く遠征しているレースだが、過去10年では関東馬が6勝。2着は関西馬6頭と譲るが、3着は関東馬が7頭と地元の意地を見せている。
これが騎手になると形勢逆転で、栗東所属のジョッキーがアベレージで大きくリード。短期免許の外国人ジョッキーも騎乗機会は少ないが2勝を挙げていて要注意だ。

[キャリア]勝ち馬のキャリアは2戦から6戦で、キャリア4戦の馬が4勝。キャリア2戦の馬は15年に1着キタサンブラック、2着リアルスティールとのちのG1ホースがワンツーを決めているが、それ以外の年は不振。キャリア7戦以上もアベレージが急落している。連対率、複勝率はキャリア3~4戦が優秀。

[乗り替わり]乗り替わりが72頭、前走と同じコンビの馬が69頭、ほぼ互角のサンプル数で、1着は乗り替わりが6回、2着は同じコンビが6回。3着はイーブンでアベレージもほぼ互角。クラシックを見据えた一戦だが、乗り替わりは何ら気にしなくてもいいだろう。

[当該コースの騎手成績]2014年以降、中山芝1800mで最も多く勝鞍を挙げているのは、戸崎騎手の17勝。2位がM.デムーロ騎手の14勝だが、34回の騎乗で(14.2.2.16)と勝率の高さが群を抜いている。3位は北村宏、松岡騎手の12勝、以下、C.ルメール騎手11勝、田辺、蛯名騎手が10勝と続く。関西のジョッキーでは岩田、福永、武豊、和田竜騎手が3勝。いずれも高い連対率、複勝率を誇っている。

[馬体重]勝ち馬の最高体重は14年ロサギガンティアの528キロ、最軽量は11年オルフェーヴルの444キロだが、この年は阪神競馬場で施行。中山競馬場での最少体重は17年ウインブライトの460キロ。460キロを切った馬で馬券圏内に入ったのはオルフェーヴルを含めて4頭。中山でも3頭いるが、いずれも人気を下回っての3着。軽量馬はやや割引と見た方がいい。

[種牡馬]過去10年で2勝を挙げている種牡馬はステイゴールド1頭。複数の馬を複勝圏内に送り込んでいるのは(1.2.1.10)のディープインパクト、(1.1.0.4)のフジキセキ、(0.1.3.6)のキングカメハメハ、(0.1.1.1)のマツリダゴッホと計5頭。弥生賞より距離が1F短いが、全体の傾向としては決め手や瞬発力に秀でたタイプよりもスタミナ、パワーが勝ったタイプの方が好走している。

データの決断

皐月賞の優先出走権をかけたトライアル。データで狙ってみたいのはきさらぎ賞2着から駒を進めてきたタガノディアマンテ。勝ち切るという意味では前走3着が良かったのだが、近年好走馬が多いキャリア、ローテーションで、乗り替わりも気にならないレースの歴史を刻んでいる。父オルフェーヴルは開催場こそ違うが、このレースを勝っており、親子2代制覇にも期待したい。