【1回東京】エバーシャルマン…小平奈由木の注目新馬レポート

エバーシャルマン
(牝3、美浦・堀厩舎)
父:ハーツクライ
母:ラシャルマンテ
母父:Indygo Shiner

有馬記念やドバイシーマクラシックを制したハーツクライが父。昨年はディープインパクト、キングカメハメハに続くリーディングの3位に躍進した。初年度産駒よりウインバリアシオン(日経賞、青葉賞)など、6頭のタイトルホルダーが登場したのを皮切りに、2世代目のジャスタウェイ(天皇賞・秋、ドバイデューティーフリー、安田記念)が驚異的な成長力でG1を立て続けに奪取。現3歳ではワンアンドオンリー(ダービー)、ヌーヴォレコルト(オークス)がクラシックの栄光を勝ち取った。この世代からも目が離せない。

アルゼンチンで枝葉を広げる一流のファミリーであり、母ラシャルマンテ(その父インディゴシャイナー)は現地の重賞を5勝。G1・ラプラタオークスを2着した。同馬の半兄に現2勝のカレンマタドールがいる。セレクトセール(1歳)にて3000万円で落札された。

ノーザンファーム空港で丹念に乗り込まれ、11月14日、美浦に入厩。翌週にはゲート試験をパスし、いったん放牧を挟んで心身を整え直した。1月23日の帰厩後は順調に時計をマーク。牝にしてはしっかりした馬格を誇り、奥が深そうなイメージを受ける。ひと追いごとに反応も上向いてきた。

今週も多数の希望馬が見込まれるが、2月22日(日)、東京の芝1800mより投票していく。福永祐一騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。