【POG】ロイカバードら日曜京都5Rトレセン直送トーク

●11月8日(日) 5回京都2日目5R 2歳新馬(芝2000m)

13年の当歳セレクトセールで高額取引された『5億円』対決が注目のレース。まずは最高価格となる2億5200万円で落札されたロイカバード(牡2、栗東・松永幹厩舎)。父ディープインパクト、母のアゼリはG1を11勝した名牝で、仕上がりの方も1週前追い切りでJBCレディスCに出走したアムールブリエを大きく追走して豪快に先着。最終追い切りは攻め駆けする相手に遅れてしまったが、それでも水準の時計はマークしている。

「今週は遅れてしまいましたが、相手が走る馬でしたからね。ここまで順調に調整ができていますよ。中距離ぐらいが合いそうなタイプ。いいモノを持っているし、走りそうな馬ですよ」と松永幹夫調教師も仕上がりに納得の表情で、もちろん来春のクラシック戦線を見据えているようだ。

ロイカバード


サトノダイヤモンド(牡2、栗東・池江寿厩舎)はロイカバードに次ぐ2億4150万円で落札されたディープインパクト産駒で、母はアルゼンチンでG1を3勝。見栄えのする好馬体で、C.ルメール騎手を背にした最終追い切りではCWでラスト1F12秒3の瞬発力を見せた。

池江泰寿調教師は「馬体もセリで見た時からイメージ通りに成長してくれています。調教でもひと追い毎に動きが良くなっている。まだまだのところもあるけど、芝の実戦で変わってくれそう」と慎重な中にも大きな期待を窺わせる口ぶり。ラブリーデイ、ミッキークイーンに続く存在となれるか。

サトノダイヤモンド


落札額の大きさは前記2頭に譲るが、ダノンアローダ(牡2、栗東・佐々晶厩舎)も4410万円で落札され、祖母にエリザベス女王杯を勝ち、オークス、ドバイWCで2着に入ったトゥザヴィクトリーがいる良血馬。

高額取引馬に負けんとばかり佐々木晶三調教師は「評判馬もいるみたいだけど、うちのもいい馬だよ。これまで併せ馬で負けたことがないんだから。綺麗な走りで長くいい脚を使えそうな感じだよ」と愛馬を高く評価。浜中俊騎手が騎乗した最終追い切りではCW6F83.5-ラスト1F12.0秒をマークしている。


タガノジーニアス(牡2、栗東・松田博厩舎)は、デビューした兄姉6頭全てが勝鞍を挙げているクズのない血統。6歳上のタガノジンガロは先のJBCスプリントに出走し、レース後に心不全のため急死。その弔い合戦にもなる。

「ひと追い毎に良くなってるし、気性が真面目で折り合いがつくのもいいところ。大型馬でまだ体を持て余してるから、そこらが実戦でどう出るか」と管理する松田博資調教師はやや控えめのコメントだが、この厩舎らしく長めをジックリと乗り込んで素軽い脚捌きを見せている。当然要注目の1頭だろう。