【有馬記念】1週前 ダメージ皆無ターゲット「スムーズな競馬で」

16日、有馬記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。前走、ジャパンC13着のヒットザターゲット(牡7、栗東・加藤敬厩舎)は、坂路で助手を背に単走、一杯に追われて、4F53.2-38.5-25.2-12.5秒をマーク。攻め駆けしない馬としては上々の時計で、前走13着のダメージは皆無だ。

清生調教助手も「今週は坂路でビシッと。しっかり追えたし、動きも良かったですよ。ジャパンCは外枠で競馬が難しくなったし、力を出し切ることができなかった。その分、疲れもなかったし、中間も順調にこれています。スムーズな競馬で力を出し切らせたい」と状態の良さをアピールする。

前走のジャパンCは13着という着順だけを見れば大敗と取られてしまうだろうが、勝ったショウナンパンドラとはわずか0.6秒差。道中ロスなくインに構え、直線も内を突いて上位を狙ったが、結果的に窮屈な競馬を強いられて不完全燃焼。「内枠でスムーズに流れに乗れれば」と小牧太騎手の感触は悪くない。

明けて8歳となるが、稽古の動きから状態面は今がピークと思えるもの。過去に幾多の波乱も起こったグランプリ。ここで大仕事をやってのける可能性も十分あるとすれば……この馬かもしれない。