【JBCレディスC】立て直して改めて世代交代に挑むワンミリオンス

JBCレディスクラシック(Jpn1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

【JBC】レース前日には競馬ラボの最終結論◎○▲をSPネット新聞で公開!総力特集はコチラ⇒

前走、マリーンC6着のワンミリオンス(牝4、栗東・小崎厩舎)は30日、助手を背に坂路で単走、一杯に追われ、4F53.4-38.8-25.1-12.4秒をマーク。およそ7カ月ぶりの実戦となるが、ひと追い毎に素軽さが出て、力を出せる態勢に仕上がった。

小崎憲調教師も「一度、使っておきたかったところだが、ここに向けてひと追いごとに動きも上向いてきてる。前走はスタートで遅れてしまったし、斤量も影響したかな。このコースは勝ってるし、定量戦で見直したい」とトーンは高い。前走は出遅れも響いて思わぬ凡走となってしまったが、同じ大井1800mで行われた年明けのTCK女王盃ではホワイトフーガを撃破。大舞台でリベンジを果たして、今度こそ確かな世代交代といきたい。

前走、レディスプレリュード3着のアンジュデジール(牝3、栗東・昆厩舎)は29日、西谷誠騎手(レースでは横山典弘騎手が騎乗予定)が跨がって坂路での単走追い。終いは一杯に負荷をかけられて4F51.3-38.0-25.6-13.3秒の好時計をマークした。

「前走は今回を見据えて、馬体におつりを残した仕上げ。勝ち馬は強かったけど、2着馬とは差がないからね。日曜(29日)にびっしり攻めてきたし、上積みも十分に見込める。期待したいね」と昆貢調教師。斤量差があったとはいえ、スパーキングLCではホワイトフーガらの古馬を相手に快勝。安定したレース運びは侮れない。

前走、府中牝馬S6着のキンショーユキヒメ(牝4、栗東・中村厩舎)は30日、助手を背にCWコースへ。中2週にもかかわらずビッシリと最後まで追われて、6F79.7-64.3-50.1-36.2-11.8秒をマーク。元々攻め駆けするタイプだが、久々を2度叩かれて気配はますます上向いている印象を受ける。

林調教助手も「調教でパワフルに駆ける馬だし、以前から〝試してみたいね〟って話をしてたんです。いきなりG1がどう出るか分かりませんが、この枠なら極端に砂を被ることもないはず。密かに楽しみにしてるんです」と色気たっぷりだ。

前走、秋華賞17着のタガノヴェローナ(牝3、栗東・中村厩舎)は30日、助手が跨がってCWコースでの単走追い。ゆったりした入りから直線やや強めに追われて、6F83.9-67.5-52.7-39.5-13.1秒をマーク。こちらも中2週となるが、疲れは見えず、力強いフットワークが目を引いた。

本門厩務員は「芝のG1はさすがに厳しかったけど、最後は無理をしてなかったからね。目に見える疲れもないし、馬はいいよ。強い馬もいるけど、こっちも条件クラスとはいえ牡馬を相手に勝ち上がってきてる。どれだけやれるか楽しみだよ」とニッコリ。兄タガノトネールが果たせなかったG1制覇へ気合十分だ。