【安田記念】スワーヴリチャード初のマイルに庄野師「前半のペースに戸惑わなければ」

スワーヴリチャード

庄野靖志調教師は大阪杯でJRA G1初制覇!安田記念で2つ目のタイトルを狙う

30日、安田記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

安田記念のネット新聞・登録馬詳細データはコチラ⇒

前走の大阪杯(G1)でG1タイトルを獲得、今回は初めてのマイル戦に出走するスワーヴリチャード(牡4、栗東・庄野厩舎)は、レースでも騎乗するM.デムーロ騎手を背にCWコースで7F92.0-77.2-63.0-50.1-37.2-11.8秒をマークした。

【庄野靖志調教師のコメント】
「(前走、大阪杯を振り返り)ゲートは相変わらず速くはなかったんですけど、1、2コーナーではペースもそんなに速くなかったので。3コーナーではジョッキーの判断で一気に上がっていったんですけど、そこからもしっかりと折り合いは付いていましたし、ゴールまでしっかりと粘れたように、馬の能力を十分に発揮できたレースだと思います。

(初のマイルに向けての調整過程)マイル仕様ということに関しては特に変えていません。今回に限ってはゲートも少しは出て欲しいところもあるので、ゲート練習はしていますけど、調教に関しては特に変えたところはないです。

(1週前追い切りについて)いつも通りですけどね。前に目標を置いて長めから時計を出していって。1週前なので時計をしっかり出しておきたかったですし、最後までほぼ一杯くらいの追い切りができたと思います。

(そして、今朝の追い切りは)ジョッキーには時計はあまり気にしなくて良いよ、おしまいの反応だけ確かめて欲しいということだけは伝えていました。全体としては少し、思ったより速い時計になったんですけど、馬の手足も軽くて身体もしっかり伸びているので、良い走りだったと思います。

(跨ったデムーロ騎手はどういう感触か)ここまでずっと調教を重ねてきて、硬さもないですし、息の入りも良かったと言っていましたので、今日の追い切りに関してもジョッキーは凄く満足だったと言っていました。

(3歳時と比べて変化は)ダービーから1年が過ぎましたけど、その間に精神的にはオンオフが付くようになってきて、本当に古馬らしいという感じになりましたしね。馬体面でも背が伸びて、身体が凄いどっしりした感じになりました。(心身ともに充実と)そうですね。3歳の頃の子供っぽさは抜けて、古馬の良い男になったなと思いますね。

(東京マイルで走るイメージ)今までのレースを見ても、やっぱり東京の広くて直線の長いコースはこの馬に合っていると思います。ただ、今回に関してはマイルというのは初めてですし、G1でスペシャリストが揃っていますから、簡単にはいかないかなと思っているのですが、今まで1800m以上を使ってきて前半のペースに戸惑わなければ良いなと思います。

(現時点での長所は)スピードの絶対値とそれを維持できる心肺能力というのはかなり高いレベルのものだと思っています。前走を見ても、後半もハイラップを刻みながら最後までしっかりと頑張れたように、この馬の持ち味はそういうスピードとそれを長く生かせるところだと思っています。

(宝塚記念のファン投票、中間発表で1位。出否は?)中間発表で1位というのは凄く名誉なことですし、ありがたいと思うんですけど、まだそれに関しては今週が終わって、オーナーと相談したいですし、出走するかしないかということは決めていません。

(先生もデビュー当時から評価の高かった馬。2つ目のG1に向けて改めて豊富を)お陰様で、大阪杯、G1というタイトルを獲らせてもらいました。今回はG1、初めてのマイルの距離で戦わせてもらいますが、この馬の可能性はまだまだ色んなところにあると思います。その可能性を開花するために僕らはやっていますので、今回も良いレースを期待しています」

スワーヴリチャード

安田記念に向けて追い切りを行うスワーヴリチャード