【有馬記念】勝てば年度代表馬!?「勝負仕上げ」の馬を警戒せよ!

キタサン

今年の有馬記念(G1)は、G1ホース11頭が集結する。超豪華メンバーながら、今年国内G1を複数勝利した馬の参戦はない。今年唯一、国内G1を2勝(安田記念、マイルCS)しているインディチャンプは香港遠征で敗れていることもあり、この有馬記念が「年度代表馬」を決めるレースになりそうだ。

年度代表馬の『条件』はあるのか?過去10年の年度代表馬を見てみると、いくつか共通点が見られた。

09年 ウオッカ※     (3勝)
10年 ブエナビスタ    (2勝)有馬記念2着
11年 オルフェーヴル   (4勝)有馬記念1着
12年 ジェンティルドンナ※(4勝)
13年 ロードカナロア※  (3勝)+香港
14年 ジェンティルドンナ (有馬記念)+ドバイ
15年 モーリス※     (2勝)+香港
16年 キタサンブラック  (2勝)有馬記念2着
17年 キタサンブラック  (4勝)有馬記念1着
18年 アーモンドアイ※  (4勝)
<注>カッコ内は年内の国内G1勝ち。※は有馬記念に出走せず

1.年内にG1を3勝以上
2.国内G1を年内に2勝+有馬記念で連対
3.有馬記念と海外G1で勝利

この3パターンが大半を占めている。2014年のジェンティルドンナは国内G1勝ちは有馬記念のみだったが、ドバイシーマCを勝っていた。やはり選考には有馬記念の与える影響が強いのだろう。有馬記念の勝ち馬が複数のG1を勝っていない場合はロードカナロア、モーリスのようにマイル路線の絶対王者が選ばれている。

今年のメンバーでは、先述した[1.年内にG1を3勝以上]の該当馬なし。年内に国内G1を勝っていて、2か3に該当する以下の6頭の争いとなりそうだ。

アーモンドアイ  (天皇賞・秋)+ドバイ
リスグラシュー  (宝塚記念)+豪州
サートゥルナーリア(皐月賞)
スワーヴリチャード(ジャパンC)
フィエールマン  (天皇賞・春)
ワールドプレミア (菊花賞)

一歩リードしているのは国内、海外G1を1つずつ勝っているアーモンドアイとリスグラシュー。有馬記念を勝ったほうが年度代表馬に選ばれる可能性が高い。

サートゥルナーリア、スワーヴリチャード、フィエールマン、ワールドプレミアは有馬記念での勝利が絶対条件だろう。史上最高メンバーの有馬記念制覇、そして栄光の年度代表馬のタイトルは是が非でもほしいところ。調整パターンを変更していたり、陣営がいつも以上の「勝負仕上げ」を施してくる馬には要注意だ。