【2歳馬情報】皐月賞で1番人気になったあの牝馬の弟が登場!

2021年最初の開催となる金杯デー。2021年に3歳を迎えた世代が、ダービー、オークスでどのようなレースを見せるのか今から楽しみでならない。1月とはいえ、"遅れてきた大物"が潜んでいる可能性もあり、今週も新馬戦は見逃せないレースが続く。今週デビューする良血馬たちを、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

♦1月5日

●中山ダート1800m

スクリーンプロセス(牡、スクリーンヒーロー×サイレントクロップ、美浦・中川厩舎)
祖母サイレントハピネス(ローズSなどG2を2勝)、おじサイレントメロディ(マーチS勝ち馬)。秋にゲート試験に合格した後は、成長を促すため放牧に出され、再入厩。父の産駒は晩成傾向で、同馬も奥手の感はある。パワーと馬力を感じさせるフットワークで、まずはダートデビュー。既に水準レベルに達した時計を何度か出しており、仕上がりは順調に進んでいる。鞍上は横山武騎手。

ショウナンカホウ(牡、メイショウサムソン×ショウナンアイ、美浦・国枝厩舎)
父がメイショウサムソンで地味なイメージもあるが、国枝厩舎所属に期待の高さを感じさせる。調教でもオープン馬サクセッションを煽っており、楽しみが増している。

●中京芝2000m

レアリサンド(牡、ディープインパクト×ドリームオブジェニー、栗東・高野厩舎)
全姉は皐月賞で1番人気になった牝馬ファンディーナ(フラワーC勝ち馬)。12月上旬に入厩し、じっくりと負荷をかけての調整。1週前追いはジョッキーを背に、年配馬を追走して豪快に突き放している。姉同様に遅めのデビューとなるが、潜在能力は高そうだ。兄姉5頭の新馬戦は、2頭が勝利して、1頭が2着と好成績。この馬もデビュー戦から期待したい。鞍上は岩田康騎手。

ピーニャ(牡、キングカメハメハ×ムードインディゴ、栗東・中内田厩舎)
母は府中牝馬S勝ち馬、秋華賞2着、全兄ユーキャンスマイル(重賞3勝)。調教を見るかぎり兄同様にさほど切れは感じさせないが、スタミナは豊富そうで、持久力で勝負するタイプか。12月23日の併せ馬では、良血エスコーラ(半兄サリオス、全姉サラキア)に遅れたものの、12月26日の新馬戦を勝ったヴァリアメンテに先着している。鞍上は藤岡祐騎手を予定。

ラムダ(牡、ルーラーシップ×プリンセスルシータ、栗東・野中厩舎)
母は5勝、おじメイショウドトウ(宝塚記念勝ち馬)。12月26日阪神芝1800m戦を除外になり、こちらへ回る。12月23日のCWでは古馬1勝クラスと併せて併入。年末デビューを予定していたほどなので、仕上がりの面では他馬リードしている。

エアサージュ(牡、Point of Entry×Nokaze、栗東・池添学厩舎)
半兄エアアルマス(東海S勝ち馬)。12月23日のCWでは、終いに好時計をマークし、古馬2勝クラスの馬に先着。兄のエアアルマスは今でこそダートが主戦場だが、デビュー時は芝で大成が期待された馬。除外などによってはダートデビューもあるかもしれないが、現状は弟も芝デビューが予定されている。

ウォリアープライド(牡、マジェスティックウォリアー×エメラルドヴァレー、栗東・松永幹厩舎)
近親ハーツクライ(有馬記念、ドバイシーマクラシック勝ち馬)。12月23日のCWでは、ホープフルS出走のヴィゴーレに遅れたものの、全体時計は優秀。も一段階負荷を上げたことで、更に変わりそうだ。

ワイドエンペラー(牡、ルーラーシップ×アンフィルージュ、栗東・藤岡厩舎)
半兄サンリヴァル(皐月賞2着)、ヴァンケドミンゴ(福島記念2着)。12月23日の調教は坂路で53秒6-12秒7。追う毎に内容は上がっており、更に詰めていきたい。

ブートニエール(牡、ハーツクライ×ローズキャサリン、栗東・橋口厩舎)
母はリステッド2勝を含む北米7勝。11月後半から時計を出しており、調教内容も少しずつレベルアップしている。鞍上は鮫島駿騎手。