【有馬記念】切れたラスト1F11.9秒ミッキークイーン「最近はスタートも出る」

ミッキークイーン

鋭い末脚を見せたミッキークイーン

20日、有馬記念の(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、エリザベス女王杯3着のミッキークイーン(牝5、栗東・池江寿厩舎)は、浜中俊騎手を背にして坂路での最終調整。3馬身先行させた古馬500万のスプマンテを馬なりで追い詰め、鼻面を併せてゴール。タイムは4F52.5-38.3-24.3-11.9秒を計時した。

攻め駆けする馬とはいえ、大一番を前に上々のタイムをマーク。「いつも調教で動く馬ですからね。けさはおしまいの反応を見る形でやりましたが、いい反応でしたよ。前走はペース、展開が恵まれない中でもよく頑張ってくれました。最近はスタートも出るようになってる。うまく最後の脚を生かしたい」と鞍上のトーンも上がってきている。

前走、エリザベス女王杯7着のクイーンズリング(牝5、栗東・吉村厩舎)は、C.ルメール騎手を背にCWコースへ入り、併せ馬のインで一気に脚を伸ばすと、古馬500万のイージーマネーと同入フィニッシュ。7F99.9-83.8-68.2-53.5-39.3-12.0秒を馬なりでマークした。

「先週、しっかり乗って負荷をかけてあるし、ちょうどいい追い切りができました。ジョッキーもいい感触を口にしていましたよ。前走はスローペースでも折り合いがついたし、最後は脚を使っていました。2500mにも対応してくれませんか」と吉村圭司調教師。昨年のエリザベス女王杯から勝利がないが、鞍上はリーディングを独走する名手。その手綱捌きが注目される。

クイーンズリング

鞍上の手綱捌きが見もののクイーンズリング

前走、ジャパンC6着のレインボーライン(牡4、栗東・浅見厩舎)は、坂路で終いを伸ばす調整。実質の追い切りは日曜日に行われ、坂路4Fを終い一杯に追われ52.7-38.1-25.0-12.7秒をマークしている。

若松厩務員は「日曜に速いところをやって、けさはいつも通りにサッと。問題ない動きでしたね。短期放牧を挟んだこともそうだし、いつものローテーション、いつものメニューで。いつも通りにこれてるのが何より。今回も一生懸命、走ってくれると思いますよ」と順調さをアピール。有馬記念に強いステイゴールド産駒でもあり、不気味な雰囲気が漂う。

レインボーライン

順調な仕上がりを見せるレインボーライン